刑務所での生活

裁判員裁判では、量刑を決める前に、実刑で刑務所に入ったら被告人がどんな生活を送ることになるのかということをイメージしてもらうために、だいたい以下のような説明をしてます。矯正局等発表のデータ・刑務所見学の際のパンフレット・その他刑事施設収容法等に基づくものです。

刑務所に入ると,朝起きる時間,夜寝る時間が毎日決まっており,平日の日中は刑務作業という作業に従事することになります。

朝は毎日6時45分に起きて,点検・朝食を済ませて8時から作業開始です。昼食や休憩を挟みながら夕方4時40分まで作業を行います。点検・夕食を済ませ,午後6時からは余暇時間で就寝時間は9時です。

土日祝日は作業が行われず,部屋で読書するなど余暇時間として過ごします。

作業としては木工作業,印刷業,金属を扱う仕事や革製品を作る仕事などいろいろあって,受刑者はそれぞれどこかの工場に割り当てられます。

刑務所での行いがよい受刑者は,刑務所内での食事を作ったりほかの受刑者を介助したりなどの仕事を割り当てられることもあります。

作業はアルバイトとか仕事としてやっているのではないので,バイト代や給料は勿論出ません。

ただ,作業報奨金として,1か月の働きで4700円ぐらいのお金が支給されることになっています(平成23年平均額)。1か月平日毎日働いて,この額なので時給にすると微々たる額だとは思うのです。これは出所するときにまとめて渡されます。これを使って刑務所の中で物を買ったり,外の家族にこのお金を送ったりすることもできます。

食事は朝,昼,夜でます。
入浴は,週に2回以上実施されているそうです。

外部の人との面会は,一月に2回以上の範囲内で決められています。刑務所内での行いがよいと許可される回数が増えたりします。

手紙は1か月に4回以上の範囲で出せる数が限られています。やっぱり行いがよいと増えます。