報道−いじめ

読んでいて非常に胸が痛んだ。
大津のいじめを詳細にたどった前半。手を差し伸べてた人もいたけど、防げなかった。やるせなくて悔しいのは、被害者も加害者も担任も保護者達も、違う行動に移れなかった気持ちも理解できないではないと思ってしまうこと。でも絶対、みんながそれを、なあなあにしないで、正論の発想でぶつかっていかなくちゃならない。隠して責任逃れをしたくなる心理も分からないではないけど、それじゃあいけない。
小さな小さな小さな芽の、積み重ね、何か少しだけでも気付いたたびに、優しく摘み取っていかなくちゃならないに尽きる。そのシステム作りの成功例などが本の後半に書かれてるけど、本当にそれでいじめが防げるかは、各人の努力に尽きる。
そして、おおごとにすべきことをちゃんとこれだけおおごとにした、"周回遅れのスクープ"を報道した記者とデスクの判断力。