ブラック企業―裁判所は?
若者を殺し続けるブラック企業の構造 (角川oneテーマ21)
- 作者: 川村遼平
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/02/13
- メディア: 新書
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裁判所がそういうような、その面ではよい環境となってる理由を考えると、
- 仕事の評価はとくに仕事時間に比例するとは思われていない(のかわからないけど少なくとも自分はそう思ってないしそう思ってなくてもやっていける雰囲気がある)
- (質的には時に考えても考えても重荷なことを迫られるけども)時間にして一人あたりに無理な量の仕事量が与えられてはいない
- 競争相手になるような企業がいない
ってところだろうか。3に関しては、省庁なんかもそうかもしれないけど、官僚の友人たちの一部(多く?)をみてると理由にはならなそうかな。1と2は大事かもしれない、2は裁判所にも寄りそうだけれど…。
部分は、大きな組織にしてはよいところだと思うので、広がったらいいと思う。
同僚などの、他の人への個別の発言で「なんて思いやりないんだろう」というのがたまにあっても、かえってその発想がかわいそうだなと思うぐらいで済むのはそういう風土のおかげか。
裁判所の判断についての指摘は、じぶんがした判断ではないけれども、耳が痛い。
最終章の「現在可能な対策」は、そうした構造も踏まえた上での穏当な、しかしできうる限りの対策だと思うし、長期的な提言も、なるほどと思う。