弱くても勝てます

原作は面白いんじゃないかと思って読んでみたら、やはり面白かった。
もちろん著者は開成に行って取材してきているので、「うん、開成って、そうだよね」っていうのがちょくちょくでてくる(男子校なので自分はかよっていないけれど。一番は親や同級生からのイメージか)。開成野球部員へのインタビューもよくあるけど、こういうこと言う開成生、いそうだし、彼らの発言もわかるというか。
グラウンドでの練習は週1回、試験期間はそれもなし、限られた練習時間の中で、どう最大効率化するか。
自分が東大の硬式野球部をずっと応援していて、ある程度深く関わらせてもらった時期もあったっていうことで、東大野球部と通じるものも多くあるとも思ったり。
プロ野球みてると、フライはキャッチするのが当たり前、ゴロも捕ってすぐ送球するのが当たり前、ダブルプレーも処理するのが当たり前、と簡単にやってるようにみえるけど、実際どれもすごく難しい。バッティングだってたいへんだ。
ドラマだとフィクション混じってて「こんな作戦で勝てるの?フィクションじゃ?」みたくなってしまうけれど、ノンフィクションだからこそ、「えっ、開成がこの高校相手に15点取れたの?!」って面白いというか。