政府の憲法解釈
- 作者: 阪田雅裕
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2013/10/12
- メディア: 単行本
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国会会議録や質問主意書の答弁書等を丁寧に引用しながら解釈を説明してくれている。憲法9条の解釈説明に半分弱ほどを費やしている。
やはり興味があるのは集団的自衛権のあたり。
阪田氏は、「政府の憲法解釈についての政府の見解」として、政府の法令解釈は推敲を重ねて確定しているもの・またすべきものであり、法文の解釈の変更には十分に合理的な理由と説得力のある論理が必要であり、時々の内閣が恣意的にこれを行うことは許されず、特に憲法解釈はとりわけ慎重でなければならず、国会等における論議の積み重ねには、解釈に矛盾がないか・一貫性があるかという点に厳しい目が注がれてきており、これまで(「文民」についての解釈を唯一の例外として)揺らぐことがなかったという。
政府の憲法解釈は、丹念に丹念に検討してひとつずつブロックを積み重ねていくがごときもののようだけど、この本で解釈の道筋を丁寧にたどってみると、集団的自衛権の今回の解釈変更は、これまで積み重ねてきた解釈の上に重ねるというより、よいしょと何ブロックか外して別のブロックをその上に置くようなものだ、「その当否はともかくとして」。
裁判官の報酬減額の話もあった。国会の会議録があり、裁判官会議でも話し合われたとの記述もあった。
法制局の仕事も垣間見える。自分はこれからどんなところで働くのかなあ。
愛と暴力の戦後とその後
- 作者: 赤坂真理
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/05/16
- メディア: 新書
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「神を創ってそのもとにまとまり、戦(聖戦)を戦い、そして負けた」ということでオウムと戦前の日本の類似性を指摘し、オウムを語りにくい理由としていた。たしかにそうではあるけれど、これはオウムや戦前の日本だけでなく、ほかにもそういう団体はあるし、その点はちょっと受入れがたかった。
通底して伝えている何か、というより、ちょくちょく、そうともいえるなということもあったというかんじだった。自民党の憲法改正案や来る東京オリンピックの招致についての考えは自分に近いものだった。
「何かあったら私が責任をもつから、君らは遊べ」といえるのが大人、というのはその通りだと思った、そうなりたいものだ。
赤ちゃん連れ旅行2日目〜糸魚川・津南ひまわり広場
糸魚川・親不知子不知
2日目はまず糸魚川のほうへドライブ。
親不知海岸というところへ行ってみました。きれいな海。抱っこひもで海岸を歩きました。海水浴している人たちもちらほら。
ピアパークというところですがここにも授乳室はありません。やむなく車中。
お昼を「漁火」というレストランでいただきました。
ズワイガニ天丼(1500円)がすごかった!
レストランは座敷だったし、おむつ替えできるトイレもあったので、助かりました。
食後、数キロ先に行って、展望できるやや高いところから海岸を眺めました。これは歩くの大変そうな海岸だ・・・!
津南ひまわり広場
そこから、津南ひまわり広場へ。ひまわりが満開です。すごくきれいで嬉しくなりました。抱っこひもで歩きました。ここもベビーカーはやや厳しそうだったので。
ちょっとした見晴らし台があり、上からみるとこんなかんじ。模様みたい。見晴らし台には定員30名までとわざわざ書いてあり、平日のこの日は余裕だったけれども、週末は大変な賑わいなのかなと思いました。それでも駐車場にはいろんなところからの車が来ていました。
広場で売っていた、野菜と牛乳で作られたジェラート。雪下人参のジェラートと、アスパラのジェラートのダブルにして夫とたべましたが、どちらも素材の味がきいていて野菜をたべてる!ってかんじでとてもおいしかったです。シングルカップ350円、ダブル450円ですが、ダブルでも両方の味たっぷり入れてくれたので、ダブルでよかったです。
帰り道では石打SAにはおむつ替え可能なトイレのみで授乳室はなく(ここでもおにぎりが売っていて、買ったらまたとてもおいしかった)、高坂SAの授乳室にとてもホッとしました。
赤ちゃん連れ旅行1日目〜安曇野・大王わさび農園
先日、0歳の子供と3人で初めての一泊旅行に行ってきました。車です。多めのおむつと着替え・タオル・ちょっとしたおもちゃなどを詰めて出発です。とにかく時間に余裕をもって行くことを心がけ。
途中、道の駅すばしりに寄り休憩(おにぎりたべた。見かけは普通だったけどお米が美味しい)、
お昼は双葉サービスエリアにてほうとうを。
おむつ替えはできたけど、授乳はやむなく車中・・・
すべてのSAに授乳室用意してほしい。
大王わさび農場
14時半頃、目的地の安曇野、大王わさび農園に到着。
入場無料ですが広くてきれいな水と景色が広がっています。
平日ということもあってか、ほどほどの人出。
砂利道も多いので、ベビーカーで行けないこともないですが、抱っこひもで正解かも。
水車小屋のあたりを歩きました。
水の温度が上がらないように黒いシートで覆われた下に、わさびが育てられてます。
わさびソフトクリームと、わさびジュースを試してみました。
どちらもマイルドでたべやすくされています。ほんのり、あれ、わさび?というかんじ。わさびジュースは、ゆずのような柑橘系のさわやかなジュースにときどきぴりっとわさびがきいているといったかんじでした。
方言の継承
- 作者: 木部暢子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本の内容そのものというより、最後に出てきた方言の継承について考えるきっかけになった。
自分の息子がどんな言葉を習得していくんだろうと考えると、たぶんいわゆる標準語。私自身は生まれてこのかた方言はあるとしたら江戸言葉か程度でほぼなく、夫も少し単語に、東日本で私が知らなかった言葉があるぐらいなので。
方言のあたたかさはあったほうがいいとは思うけれど、「方言を消滅させるな」と言ったって、そういってる論者が消滅しそうな方言を急に使い出して解決できる問題ではなく、「どうか方言を今の時点で持っている人はそれを継承してください」と、なんというかnative language以外にもうひとつの言語の習得をお願いしていくようなもので、自然な言語の習得ではない。自分や夫含めて若い親は子どもに基本標準語で話しかけて育てるだろう。自然でなく習得した「方言」は、自然に使われるものではないだろう。昔の「方言やめましょう」みたいなキャンペーンをやらなきゃよかったとはあるかもしれないけど。「理解不可能なほど」標準語と異なる方言が減っていくのは自然な流れなのかもしれない。もはや伝統芸能の継承と近いものを感じる。
あえてなくしていくというのは全くすべきではないとは思うけれど、方言nativeを言語の自然な習得とともに養成すべきという話であれば、違和感を払拭できない。
白蓮
- 作者: 永畑道子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/20
- メディア: Kindle版
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「花子とアン」では、蓮子が伊藤に「だったらどうしてあたくしと結婚したんですか」と聞いて伊藤が「お前のその身分と、顔じゃ!」と答えていて、「顔」も入っていたのが印象的で興味をもった。
絶縁状が朝日に載ることになったのは朝日がスクープしようとしたのを「このタイミングで載るとせっかく段取りした駆け落ちが失敗するからやめてくれ」と宮崎の友人が頼んでそれを朝日がokしたからだとか、毎日の、白蓮と仲良いと思ってた記者は全然知らずに朝日に抜かれて巻き返しのために伊藤の言い分を連載することにしたとか、最初から相談受けていて知っていた熊本日日新聞の記者、その上司は話せば長くなる記者としての気概から記事にはせず記者をやめることになるとか。
夫側だけ妾が公認みたいな家制度や家同士の結婚って考え方がこういう誰が悪いのかよくわかんない話を生んだんだなと。白蓮さんも言い分通そうと強いけど相当我慢もしていたようだし伊藤さんは伊藤さんで頑張ってたというようなことを生い立ちからいろんなエピソードで浮き彫りにしていました。
いろんな関係者やその親戚がでてきて且つ幼名だったりしてわかりにくいところも(逆にこういうのを分かりやすく書くのは大変なんだなと思った)。
こんにちは、昔話です
- 作者: 小澤俊夫
- 出版社/メーカー: 小澤昔ばなし研究所
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
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